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福島県の高校生ら米環境保護庁長官と面会 復興の現状と課題伝える

2022年9月2日 14:23
福島県の高校生ら米環境保護庁長官と面会 復興の現状と課題伝える

福島県の高校生らが、来日しているアメリカの環境保護庁長官と面会し、原発事故からの復興が進む福島県の現状と課題を伝えました。

2日、環境省において面会したのは、福島県立安積高校3年の西牧里紗さんなど、生徒3人です。

アメリカ環境保護庁のマイケル・リーガン長官は西村環境相との日米環境政策対話のために1日から来日しています。

日本の若者との交流を希望したことに加え、福島に関心があったことから、今回の面会が実現しました。

安積高校の生徒たちは、東京電力福島第一原発にたまり続けるALPS処理水を、希釈後に海洋放出する計画が進められていることや、除染によって取り除いた土壌の再利用など、震災後の現状や復興に向けた課題を英語で伝えました。

これに対してマイケル・リーガン長官は、「福島の人々を、我々は忘れていない。みなさんのお手本から常に学ばせていただいている」「みなさんが福島の状況を伝えようとして行っていることは素晴らしいことであり、世界にとっての模範である」と述べ、発表した生徒たちを褒めたたえました。

また2日は、福島県双葉町の原子力災害伝承館に勤務する横山和佳奈さんもリーガン長官と面会し、津波によって家族を失った体験を語り、「震災を他人事だと思わないでください。命を守るために、ちゃんと避難をしてください」と話し、災害時の避難の大切さを繰り返し訴えました。

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