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GWの観光地「徒歩移動」で混雑緩和へ 鎌倉市で実証実験

2024年4月22日 19:42
GWの観光地「徒歩移動」で混雑緩和へ 鎌倉市で実証実験

今週末からゴールデンウイークが始まりますが、最大10連休で各地の混雑も予想されています。混雑を緩和するため、鎌倉市では「徒歩」での移動を呼びかける実証実験が行われます。

関東有数の観光地、神奈川県の鎌倉。20日に訪ねてみると、大通りを埋め尽くすほどの観光客が押し寄せていました。

栃木県から来た観光客(20代)
「見所とかご飯食べるところもたくさんあって楽しめそう」

すでに大きなにぎわいをみせていますが、今週末からはゴールデンウイークに突入。さらに観光客が増えることに対し、地元住民からは不安の声も上がっています。

地元住民
「駅前はね、もうぎゅうぎゅう詰め」

地元住民
「ずっと並んでますね。(電車に)乗るのに1時間とか」

地元住民
「最悪。家から出ない。(観光は)ウエルカムなんですけども」

去年のゴールデンウイーク期間中の鎌倉駅では、観光客が駅舎からあふれ、長い列をつくるほど混雑していました。

地元住民
「もう自分の町じゃないって感じ。日本人の方も海外の方も、ものすごく多くて」

観光客が集中し、地元住民の生活などに影響を及ぼすオーバーツーリズム。こうした問題を解消するため、国は今年、鎌倉で実証実験を行います。それは「徒歩移動」の呼びかけです。

たとえば、鎌倉市の人気観光スポット「鎌倉大仏」に行く場合、多くの人が江ノ島電鉄で最寄りの長谷駅へ移動し、そこから徒歩で移動します。しかし今年は混雑が見込まれるゴールデンウイーク期間中(5月3日~4日)、鎌倉駅に誘導員を配置し、徒歩で移動するよう呼びかけるということです。

鎌倉駅から鎌倉大仏のある寺院まで、電車を使えば約15分。徒歩だと約2キロの道のりをスタッフが歩いてみたところ…

スタッフ
「こんな路地裏通るんですね。昔ながらのおうちがあってきれい」

26分ほどかかりましたが、混雑を避けるだけでなく、歩くからこそ気づく鎌倉の魅力も…

関東運輸局によると、ゴールデンウイークの混雑時には電車を使うより、徒歩の方が早く目的地に到着するということです。

さらに、市は週末など(土日祝日及びGW期間中の平日)に、外国人観光客に対応する「多言語ボランティア」を駅前に配置。駅前で滞留する外国人観光客に移動を促すことで、混雑の緩和をはかります。

こうした取り組みに地元住民は…

地元住民
「いろいろやってみるのは良いことなのかなって。何もしないで困った困った言ってるよりは、いいのかなって思いますけどね」

地元住民
「天気も良いと景色も良くて歩きやすいので、歩ける部分は歩いた方が、鎌倉を感じられるんじゃないかなと」

各地で混雑が予想されるゴールデンウイーク。NEXCO中日本は、今年は去年よりも多くの渋滞が発生すると予測しています。

利用者が増えることに不安を抱えていたのが、トラックドライバーです。

トラックドライバー
「マナーのない車も中にはいる。安全な場所にとめられるかと、不安な気持ちがはたらくので、そっちのほうがストレス」

サービスエリアで大型車専用となっている駐車スペースは、トラックドライバーにとって貴重な休憩場所ですが、ゴールデンウイーク期間中は一般車が駐車してしまうケースが増えるといいます。

NEXCO中日本・高速道路ドライブアドバイザー 大竹智貴さん
「ゴールデンウイーク期間中でなくても、大型車は大型車、小型車は小型車のマスにルールを守ってとめていただければと」

   ◇

いよいよ今週末に迫ったゴールデンウイーク。楽しむだけでなく、マナーやルールを守ることも大切です。

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