佳子さま 「ペルーの手話」完璧に習得 聴覚障害の子どもたちと交流
南米ペルーを訪問中の秋篠宮家の二女、佳子さまは、聴覚に障害がある子どもたちと「ペルーで使われる手話」で交流されました。1か月半前に送られてきたビデオで練習し、完璧にマスターされていたということです。
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現地時間の6日、秋篠宮家の二女、佳子さまはペルーの首都リマで、聴覚に障害がある子どもたちのための支援学校を訪問されました。佳子さまは、出迎えた子どもたちに、手話であいさつをしました。
歓迎行事では、子どもたちが描いた佳子さまの絵などのプレゼントもありました。佳子さまは、日本の手話とは異なる“ペルーで使われている手話”で感謝を伝えられました。
佳子さま(※ペルーの手話で)
「おはようございます。皆さんにお会いできて、とてもうれしいです。ここに来られて、本当に幸せです」
子どもたちが3週間前から練習していたというダンスに、手話で拍手を送られる場面もありました。
この日のために、佳子さまは、“ペルーの手話”を学ぶことを望まれたといいます。学校側は、「手話ビデオ」を作成し1か月半前に佳子さまに送っていて、佳子さまは完璧にマスターされていたということです。
佳子さま(※ペルーの手話で)
「準備していただいたことに、愛を込めて、心から感謝いたします」
佳子さまは、3歳から15歳までが学ぶこの学校で、各学年の教室に足を運ばれました。
佳子さま(※手話で)
「算数は好きですか」
小学4年生のクラスでは、割り算の計算式が書かれたカードを持って、算数の授業に参加されました。子どもが問題を解く間も、手話でコミュニケーションをとられた佳子さま。正解した子どもには拍手を送られました。
学校側によりますと、子どもたちからは「どうしてこんなに早くペルーの手話ができるの?」と、賞賛の声が上がったということです。
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子どもたちと交流したあと、佳子さまが向かわれたのは、国立の障害者リハビリテーションセンターです。ここは日本の無償資金協力で2012年に移築された施設で、日本のJICA(国際協力機構)の海外協力隊員も派遣されています。佳子さまは、リハビリの様子を視察し、患者らと交流されました。
その後、宿泊先のホテルでJICAのペルー人元研修員らと懇談されました。JICAでは、国づくりの担い手となる人材を「研修員」として日本に受け入れる事業を行っていて、佳子さまは、ペルーに帰国した元研修員に「今のお仕事はいかがですか」などと言葉をかけられました。
続いて、佳子さまは、日本に留学した人たちと懇談されました。
佳子さま
「長く勉強されたんですね」
ペルーで、精力的に国際親善に臨まれている佳子さま。7日には、ボルアルテ大統領を表敬訪問し、大統領主催の昼食会に出席される予定です。