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2分解説!五輪マラソン熱中症リスクは?

2018年12月4日 18:25
2分解説!五輪マラソン熱中症リスクは?

猛暑対策が懸案となっている2020年東京オリンピックのマラソンについて、組織委員会は、スタート時間を午前6時に早める方針を固めたことが分かった。スタートを早めると、熱中症のリスクはどれくらい下がるのか。社会部の杜雲翼記者が解説する。

熱中症リスクの重要な指標となるのが「暑さ指数」。「暑さ指数」とは、気温、湿度、それに太陽や地面、建物などから出る熱の3つから計算される。この暑さ指数が、時間によってどう変化するか見ていく。

環境省が今年、マラソンのスタートとゴール地点である新国立競技場付近で測定したデータ。暑さ指数は、気温と同じように℃で表記される。マラソンはだいたい、3時間程度で競技が終わるため、午前7時からスタートすると、午前10時頃に終わる。すると「運動は原則中止」の極めて危険なレベルに達する。一方、午前6時スタートとすると、午前9時頃までには終わるので午前7時に比べ、熱中症の予防につながる。

日本医師会などは午前5時半にするように要請したが、グラフを見ても、5時半ならより危険度は下がると思う。医師会は詳細な調査を行った結果、開始時間を1時間半早めれば、リスクをかなり軽減できるとしている。

しかし、午前5時半スタートとした場合、今度はボランティアスタッフや観客の移動手段をどうするのか、追加の費用をどう負担するのか、などの問題がある。また、選手のコンディションへの影響もある。こうしたことなどを総合的に判断し、組織委員会は午前6時スタートとする方針を固めた。

現在行われているIOCとの会議で、マラソンに加え、競歩や7人制ラグビーなどの競技でも、時間変更が調整されている。

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