医学部“入試不正”3大学が会見を開き謝罪
大学医学部の入試不正問題がさらに広がりを見せている。福岡大学、金沢医科大学、岩手医科大学の3大学が8日に会見を開き、不適切な入試を行っていたとして、謝罪した。
福岡大学・黒瀬秀樹副学長「この度は受験生の皆さん、ご父兄の方々、高校の先生方に心よりおわび申し上げます。どうもすみませんでした」
このうち福岡大学では午前11時から会見を開き、不適切な入試の経緯などを説明している。福岡大学によると、高校が作る調査書の評価を点数化する際、現役を最も優遇するなどしていたという。福岡大学では今後、受験生に対して安心して受験にのぞめるように説明するとともに、検証するための第三者を含む調査委員会を設置するという。
一方、金沢医科大学によると、今年度の医学部入学試験の特別推薦入試で、卒業生の子どもや浪人生かどうかで加点や減点するなどしていたという。
また、岩手医科大学によると、今年2月の医学部への編入試験で募集要項に明示しないまま、岩手医科大学の歯学部の出身者を優遇するなどしていたという。
3大学は、不適切な入試を行っている疑いがあると、文部科学省からすでに指摘を受けていた。