南海トラフ地震監視する海底地震観測システムが復旧 緊急地震速報は通常通りに
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静岡県から三重県の沖合の東南海沖の海底に設置している気象庁の「東南海ケーブル式常時海底地震観測システム」では、2022年12月から障害が発生していて、緊急地震速報の発表が遅れる可能性がありましたが、復旧作業が完了したことから、今後、通常通りに発表できるということです。
気象庁によりますと、「東南海ケーブル式常時海底地震観測システム」では、静岡県の御前崎の沖合で2022年12月以降、電力を供給して観測データを送るための海底ケーブルが、何らかの理由で損傷したため修理を行っていました。
この海底地震観測システムで取得したデータは、緊急地震速報の発表に使用されていますが、仮に、この観測点の周辺を震源とする地震が発生した場合、緊急地震速報の発表が平常時より最大で13秒程度遅れる可能性があったということです。
その後、復旧作業が完了し、緊急地震速報発表の遅れの心配もないということです。
「東南海ケーブル式常時海底地震観測システム」は、南海トラフ巨大地震の監視を目的として2008年に設置されたもので、水深およそ1000メートルから2000メートルの海底に複数の地震計と津波計が設置されています。