火山活動の草津白根山「高原ルート」開通へ
草津白根山の「湯釜」で活発な火山活動が続く中、群馬県草津町などは12日、観光客に人気の「高原ルート」を開通させることを決めた。警戒エリアの中を通るため、専門家は「危険も認識した上で通る必要がある」と指摘している。
草津白根山の「湯釜」では、地下の膨張を示すような変化が続いていて、気象庁は、火山活動が高まっているとして、湯釜火口から1キロのエリアでは大きな噴石に警戒するよう呼びかけている。
こうした中、地元の草津町などは12日、「経済活動も大切」だとして、噴石の警戒エリアを通る「高原ルート」を、開通させることを決めた。
草津町は、駐停車を禁止し、噴石から身を守るシェルターを増やして監視員を設置するなどの防災対策をとるとしているが、火山の専門家からは、「観光客らは危険も認識した上で通る必要がある」との指摘が出ている。