熊本地震から3年 被災地の現在は…
「震度7」の揺れに2度襲われた熊本地震から、14日で3年を迎える。藤井キャスターが熊本県から伝える。
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熊本県益城町にある県内最大の仮設住宅の団地には、現在648人が暮らしている。(3月末時点)ただ、この団地の入居率も50%ほどにまで下がっていて、ここを出て新しい生活を始める人も増えている。
3年前の地震で、益城町では多数の住宅が倒壊し、大きな被害が出た。熊本県で亡くなった方は、関連死など含めると270人にのぼる。
さらに、南阿蘇村では大規模な土砂崩れが起きた。村の大動脈である阿蘇大橋が崩落し、当時、橋桁を支えていた土台が残っていた。
そして、今は、橋桁を支えていた土台はそのまま残っているが、その上をみてみると、かつて土砂がむき出しになっていた場所は、鉄やネットなどで、土砂崩れを防ぐための対策がされている。
実は、そのおよそ600メートル下流で、現在、新しい“阿蘇大橋”の建設が行われている。映像をみてみると、川の手前まで、橋桁が延びていることがわかる。国は来年度の開通を目指していて、24時間態勢で、工事を進めている。