北朝鮮による拉致被害者の家族会が、日本を訪問中のトランプ大統領と面会し、拉致被害者の一刻も早い帰国に向けた協力を改めて訴えた。

拉致被害者の家族会は２７日午後、安倍首相とともに、トランプ大統領と約４０分間にわたって面会した。

田口八重子さんの長男・飯塚耕一郎さん（４２）「トランプ大統領および安倍総理の力をもって打破していただき、（被害者が）我々家族のもとにいち早く帰っていただくよう、ぜひともご協力をお願いいたします」

面会で家族会は、トランプ大統領がこれまでの米朝首脳会談で金正恩委員長に対して拉致問題を提起したことへの感謝を伝えるとともに、改めて解決に向けた協力を訴えた。

面会終了後、家族会が会見を開いた。

横田めぐみさんの弟・横田拓也さん（５０）「全拉致被害者即時一括帰国がない限り、経済制裁の緩和をしてはならないんだということを、改めて御礼とともにお願いしたところです」

拉致被害者家族会・飯塚繁雄代表（８０）「いい結果がでないと何もならない。（安倍首相には）拉致問題を解決するような動きにしていただきたい」

すべての被害者の一括帰国につながる、意味のある日朝首脳会談が開かれてほしいなどとしている。