東京五輪 聖火リレーのルート概要を発表
来年3月に始まる東京オリンピックの聖火リレー。ルートの概要やランナーのユニホームが1日、発表された。
オリンピックの聖火は来年3月20日に日本に到着。宮城・岩手・福島の被災3県でそれぞれ2日間、「復興の火」として展示されたあと、3月26日に福島県のJヴィレッジから聖火リレーがスタートする。
聖火リレーは全121日間。本州を南下して四国・九州・沖縄を回ったあと、日本海側を北上。北海道を回ったのち、岩手・宮城へ再び南下する。その後、静岡から首都圏に入って東京を回る。
聖火は、今も全町避難の双葉町を除いて、原発事故で被災した福島県内の自治体のほか、「奇跡の一本松」がある岩手県陸前高田市、「さんさん商店街」がある宮城県南三陸町、熊本地震で被災した熊本市など日本各地の被災地に加え、原爆が投下された広島市や長崎市などをめぐる。
また、関東では、栃木の日光東照宮や群馬の富岡製糸場、関西では奈良の東大寺や大阪の百舌鳥・古市古墳群、それに三重の伊勢神宮や、富士山など、各地の世界遺産や名所を通る。
東京では、1964年のオリンピックにちなんで駒沢オリンピック公園からスタートし、多摩地域や島しょ部を含む都内の全62市区町村を通って都庁に到着。最終的に新国立競技場で点火される。
1日に行われた聖火リレー300日前イベントでは、ランナーが着るユニホームも発表された。白を基調に、タスキをモチーフにしたデザイン。ランナーの総数は約1万人で、スポンサー企業や各都道府県による一般募集も今月から8月まで行われる。