「百舌鳥・古市古墳群」 世界遺産に登録へ
国内最大の古墳「仁徳天皇陵」などからなる大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産に登録される見通しになった。
文化庁・小林万里子文化資源活用課長「百舌鳥・古市古墳群につきまして、世界遺産に登録することが適当であるという旨評価したことが、ユネスコから通知されました。大変喜ばしく思うとともに地元関係者の努力に敬意を表したい」
文化庁は、ユネスコの諮問機関・イコモス(=ICOMOS)が大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」について、世界文化遺産への登録がふさわしいと勧告したと発表した。
「百舌鳥・古市古墳群」は日本最大の古墳として知られる仁徳天皇陵や、応神天皇陵など45件、49基の古墳で構成されている。
文化庁によると、勧告では古墳群が都市部に位置することから、周辺の開発への懸念も示されたが、「傑出した古墳時代の埋葬の伝統と社会政治的構造を証明しており、一連の資産は顕著な普遍的価値を証明していると考える」などと、高く評価されたという。
文化庁では今回の勧告について、「満点の評価」としている。
来月下旬からの世界遺産委員会で正式に登録が決まる見通しで、登録されれば、国内の世界遺産としては23件目となる。