駿河湾のサクラエビ春漁、深刻な不漁で終了
深刻な不漁となった静岡県駿河湾のサクラエビの春漁は、6月5日までの今シーズンの漁期を残し、5月31日夜で漁を終了した。
サクラエビ漁には5月31日夜、大井川漁港から40隻の漁船が出漁した。午後9時半すぎ、漁船は大井川漁港に戻ってきたが、水揚げは15キロのケースが90ケースにとどまり、そのうち80ケースが由比漁港に、大井川漁港には10ケースが水揚げされ、6月1日朝、セリにかけられた。
静岡県桜えび漁業組合が漁の期間を残して終了を決めたのは、漁獲量が少ないことや、産卵を控えたエビが増えているためで、今年の春漁は去年の水揚げ量の3分の1に満たないという。
由比と大井川の2つの漁協では、さっそく来週にもサクラエビの産卵や個体数の調査を始め、秋漁に備えることにしている。