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ガーシー被告初公判 公の場で初めて謝罪 “悲しませるようなことは今後しません”母への思いも

2023年9月19日 20:46
ガーシー被告初公判 公の場で初めて謝罪 “悲しませるようなことは今後しません”母への思いも

19日、「ガーシー」こと東谷義和被告が初公判の法廷に立ちました。ガーシー被告は「一生かけて反省し罪を償うつもりです」などと述べ、起訴内容をおおむね認め、謝罪しました。さらに、口にしたのは母への思いです。

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暴露系ユーチューバー「ガーシー」から、「ガーシー議員」になるも除名。ついには、逮捕・起訴され「ガーシー被告」となり…東谷義和被告は19日、法廷に姿を現しました。

19日正午ごろ、東京地裁は多くの人でごった返していました。傍聴席18席に対し、集まったのは560人。倍率約31倍のなか「外れた~」との声がいくつも上がりました。

門の前には多くの報道陣に加え、インターネット配信のようなことをしている人も複数、見られました。職員に注意される人もいれば、「ガーシー」と書かれたのぼりを立てている人もいました。ファンなのでしょうか。ガーシー被告が乗っていそうな車が裁判所へ入るたび、「ガーシー!」と呼びかける声が響きました。

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今年6月、帰国直後に逮捕されて以降、保釈されることは無く、身柄の拘束が続いているガーシー被告。関係者によると、この時から10キロほど痩せたといいます。

裁判は午後1時半から始まりました。頬はやせこけ、まばらな金髪。白シャツ、黒ズボンで法廷に現れたガーシー被告。冒頭、裁判官に「(起訴内容に)間違っていることや言いたいことはありますか?」と問われると――

ガーシー被告
「立って言ってもいいですか?」

そう言って立ち上がり、起訴内容をおおむね認めた上で、次のように述べました。

ガーシー被告
「帰国して罪の償い方を考えてきました。今もまだその途中です。一生かけて反省し謝罪を続けて罪を償うつもりです。被害者とその家族に少しでも届けばいいと思っています。その初めての場が、この裁判だと思っています」

ガーシー被告は去年12月、YouTubeで公開された動画でも「僕は悪いとは思っていません。悪いことを告発しただけやから」と発言するなど、これまで公の場で謝罪の言葉を口にすることはありませんでした。

19日、その姿勢は一転。「本当に申し訳ありませんでした」と述べ、傍聴席の方を向き、頭を下げました。

ガーシー被告は、著名人ら4人を常習的に脅迫した罪などに問われています。そのうちの1人が、俳優の綾野剛さんです。法廷では、綾野さんの調書が読み上げられました。

綾野剛さんの調書
「私はLINE、メールは特定の相手にのみだけに送る手紙の様なものだと思っています。第三者には見られたくない」
「東谷にお世話になった気持ちには変化がありません。人を信頼する気持ち、自己肯定感がずたずたにされました。悩み苦しみ告訴しました」
「東谷の暴露でCMが打ち切り、妻も標的にされるのではと不安になった。なぜ、被害者の私がこんなに苦しまなければいけないのか」

綾野さんはガーシー被告について、「反省するよう厳しい判決を望む」と訴えていました。

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ガーシー被告は約10分間、謝罪の言葉などを述べ、最後に「母への思い」を口にしました。

今年3月に配信されたInstagramの動画でも、ガーシー被告は「うちの母親だけは、ほんまにやめてください…」と、母への思いを涙ながらに語っていました。

ガーシー被告
「まもなく80歳になる母が私の身元引受人となり、私の立ち直りを支えるために引っ越してきました。母を裏切り悲しませるようなことは今後、一切いたしません」

ガーシー被告の弁護人は脅迫行為の常習性については争う姿勢を示していて、次回の裁判は来月30日に行われる予定です。