「LGBTQ当事者も働きやすく」…6月は「プライド月間」 企業の取り組みを取材
6月は、性的マイノリティーの権利などを考える「プライド月間」です。当事者も働きやすい環境を提供する日本企業の取り組みを取材しました。
「スーツを着て、ヒールを履いて、化粧して、身だしなみをいわゆる“女性らしく”整えて仕事をする。内面と外面が一致しない感覚を持ちながら仕事していた。一番大変でした」
トランスジェンダー当事者
「トランスジェンダーの問題って貧困の問題。働けない、雇ってもらえないっていうのがまずあって、『トランスジェンダーの方でも雇ってほしい』ということを一言、添えていただきたい」
都内の会場で実施されたイベント。LGBTQ当事者も働きやすい職場づくりを目指す企業75社、120名が集まった勉強会です。
世界的に性的マイノリティーの権利について考える「プライド月間」の6月にあわせて実施されました。
イベントの参加者達は…
参加者
「無意識の偏見をどんどん取り除いていくこと。会話がしやすくなる組織作りにもっと力を入れていくべきだなと」
参加者
「施設面の整備とかなかなか追いついていなくて、トイレの問題とかすごく難しい課題に感じています」
こうした企業の動きをけん引しているのが、パナソニックコネクト株式会社CEOの樋口泰行さんです。
なぜ、いま企業が変わることが必要なのでしょうか?
パナソニックコネクト株式会社 樋口泰行CEO
「少数派だけに不利益をこうむることが多い。よりアテンションを払わないといけない。もうひとつは多様性がもたらす企業の競争力。多様性に対して鈍感な会社は、世の中の変化とか動きに対して鈍感。経営者として社員の人権を守るのは責務。それが健全な会社を運営するベース」