元ジャニーズJr.「国の関与」を要望 社長へは“退任して逃げないで” ジャニーズ性加害問題
ジャニーズ事務所の性加害問題で、ジャニーズ性加害問題「当事者の会」のメンバーが30日、野党の会合に出席し、被害者救済のためには“法整備を含めた国の関与”が必要だと訴えました。また、辞任を提言された藤島ジュリー景子社長については「退任しないでほしい」と話しました。
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30日、ジャニーズ性加害問題「当事者の会」の2人が国会に足を運びました。
元ジャニーズJr. 「当事者の会」 石丸志門副代表(55)
「(性加害問題を)正当に解決することができなければ、また将来、第2・第3のジャニー喜多川を生むことになります。性加害を起こした場合は、とんでもない代償を支払うことになる。こういう世の中作りをしていくためには、国の関与は絶対必要です」
29日、外部の専門家による調査の結果が発表され、ジャニーズ事務所は、ジャニー喜多川前社長による性加害はあったと結論づけられました。当事者の会は今後、被害者救済のためには“法整備を含めた国の関与”が必要だと訴えました。
元ジャニーズJr. 「当事者の会」 石丸志門副代表(55)
「一企業の問題ではありません。メディアもスポンサーも、国の法整備、そこまで関わる国家的事案だと私は考えています」
この問題を巡りヒアリングを行った国連の専門家も、「政府が主体となって被害者の実効的救済を確保する必要性がある」と指摘しています。
被害者と国連の専門家が求めた国の関与。会議に出席していた政府の担当者らは――
こども家庭庁の担当者
「個別の問題についてどこまで政府として介入できるのか、かなり難しい問題もあり」
警察庁の担当者
「個別の案件に関しては、警察の対応についてはこの場で回答を控えさせていただく」
法務省の担当者
「個々の事案をどうしていくかということについては、この場で法務省の立場でお答えするのは難しい」
「個別の問題」「直ちに対応するのは難しい」などと繰り返しました。
元ジャニーズJr. 「当事者の会」 大島幸広さん(38)
「ちょっと、こう、トーンが低いなと」
元ジャニーズJr. 「当事者の会」 石丸志門副代表(55)
「まだまだ、国に対して訴えを続けていかなければいけない」
再発防止特別チームの会見後、ジャニーズ事務所は日本テレビの取材に対し「提言および会見内容を真摯(しんし)に受け止め、今後に予定をしております弊社による記者会見にて、その取り組みを誠心誠意ご説明させていただく所存でございます」と回答しています。
その記者会見への出席が注目されているのが藤島ジュリー景子社長です。ジャニーズ事務所再出発に向け、特別チームからは辞任が求められていますが、国会に足を運んだ元ジャニーズJr.の2人からは――
元ジャニーズJr. 「当事者の会」 石丸志門副代表(55)
「私たち当事者の会は、退任を望んでいるわけではありません。逆に残っていただいて、被害者側が全て納得するまで、藤島ジュリー景子社長はその任に就き続けるべきだと思う」
元ジャニーズJr. 「当事者の会」 大島幸広さん(38)
「退任して逃げるようなことはしないでほしい」
会見では、何が語られるのでしょうか。