【木原さん解説】“体温並み”の暑さ…いつまで?週末も警戒を
24日は、新潟県の十日町で37.1℃と体温並みの暑さとなったところがありました。この暑さは週末も続くのでしょうか。木原実気象予報士が解説します。
24日は、日本海にある低気圧や前線に向かって蒸し暑い空気が吹き込み、東京都心でも今年一番の暑さとなるなど各地で気温が上がりました。
新潟県の上越市。特に新潟県内ではフェーン現象によって猛烈な暑さとなり新潟県の十日町では37.1℃と全国で今年一番の暑さとなりました。
また、その他でも上越市大潟で37.0℃香川県の引田で36.9℃愛媛県の新居浜で36.8℃など、体温並みの暑さとなったところがありました。
Q.まだ梅雨真っ最中の6月ですがなぜここまで気温が上がっているんでしょうか?
――通常であればこの時期太平洋側に停滞している梅雨前線が、日本海にあるのがわかります。これは、夏の高気圧といわれる「太平洋高気圧」が勢力を強めていることによるものなんです。
太平洋高気圧がこの時期にここまで勢力を拡大するのは異例のことなのですが来週にかけて、さらに勢力を拡大する予想なんです。
Q .では、今後もかなり気温が高い状態が続くということでしょうか?
――そうなんです。この先の週間予報を見てみると25日以降も福島から名古屋にかけて35℃以上の猛暑日が続出する予想となっているんです。
熊谷では25日から7月1日にかけて7日連続で猛暑日が続く予想で、この先も極めて熱中症の危険が高い気象条件が続きそうなんです。
このような暑さが続く中では、とにかく熱中症の予防が重要となります。基本的なことですが、長時間の外出を避けたり、炎天下ではそもそも外出を控える、そして室内でも暑さを我慢せず適切に冷房を使用するなど、まずは積極的に暑さを避けてください。
そして、水分や塩分をこまめに補給する、高齢者や病気の方がいる家庭では積極的に声を掛け合うなど、熱中症の予防行動を心がけるようにしてください。