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「子どもが希望すれば、精子提供者に接触できる」条件の不妊治療、初めての出産

2023年9月15日 19:11
「子どもが希望すれば、精子提供者に接触できる」条件の不妊治療、初めての出産

第三者から精子の提供を受ける不妊治療で「生まれた子どもが希望すれば、精子提供者に接触できる」という条件で提供を受けた精子による初めての出産があったことがわかりました。

この不妊治療を手がけた東京・渋谷区のはらメディカルクリニックによりますと、夫婦は夫が無精子症で、自然妊娠が難しいため、30代の妻の卵子と第三者の精子で体外受精を行い、9月に出産したということです。

このクリニックのガイドラインでは、精子の提供は「生まれた子が18歳以降に希望すれば、面会や手紙などの接触に応じること」を条件としていて、この条件で提供を受けた精子による出産は初めてだということです。

精子提供は大学病院や個人レベルで「匿名」で行われてきましたが、法律がないままで、生まれた子どもの「出自を知る権利」が大きな議論となっています。

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