原発処理水放出も“人体への影響小さい”
経済産業省は、福島第一原発にたまり続ける処理水について海や大気に放出しても、放射線による人体への影響は「十分小さい」とする評価結果を示した。
福島第一原発の構内には、汚染水から主な放射性物質を取り除いた処理水などがおよそ117万トンある。
経済産業省は、18日に開かれた国の小委員会で、現在保管しているおよそ860兆ベクレルのトリチウムを含む処理水について、1年間で一気に海や大気に放出しても一般の人の年間被ばく線量のおよそ1600分の1から4万分の1程度であるとして、人体に対する影響は「十分に小さい」とする評価結果を示した。
国の小委員会は、処理水について海洋放出など5つの処分方法を検討しているが、風評被害の懸念もあり難航している。
一方、東京電力は、原発構内に設置できる処理水タンクが2022年夏ごろには満杯になるとしている。