米で緊急使用承認の「BA.4」「BA.5」対応ワクチン 日本でも申請へ調整
アメリカでは、新型コロナウイルスのオミクロン株の「BA.4」と「BA.5」にも対応した新たなワクチンの緊急使用が承認されましたが、日本でも、このワクチンの申請にむけて調整が行われていることがわかりました。
日本では、新型コロナウイルスの従来株とオミクロン株のうち「BA.1」に対応したワクチンについて、ファイザーとモデルナがそれぞれ製造販売の承認にむけて申請済みで、今後承認を経て、今月中にも接種が始まる見通しです。
一方、アメリカでは、従来株とオミクロン株の「BA.4」「BA.5」に対応するワクチンの緊急使用が先月31日、承認されました。
こうした中、ファイザーは、アメリカで承認された「BA.4」「BA.5」対応のワクチンについて、「日本でも規制当局と協議中で、近く申請を予定している」ときのう発表しました。
モデルナも、準備が整い次第、「BA.4」「BA.5」にも対応するワクチンの承認申請を検討しているということです。
関係者によりますと、「BA.1」対応ワクチンはヒトへの臨床試験で安全性や有効性を調べたデータがあり、「BA.4」「BA.5」にも効果があるとされているのに対し、「BA.4」「BA.5」対応のワクチンは、まだ動物実験のデータしか発表されていないということです。このため、イギリスは、日本と同じく「BA.1」対応ワクチンを選び、すでに先月承認しています。