冬支度 雪から土塀守る「こも掛け」金沢市
石川県金沢市の長町武家屋敷跡では、冬の風物詩となっている「こも掛け」の作業が始まった。
「こも掛け」は雪の影響で土塀が傷んだり、はがれるのを防ぐためのもので、長町界わいでは金沢市が33年前から歴史的な景観を守ろうと毎年実施している。
30日は市から委託を受けた造園業者らが、わらで縛った「こも」を手際よく土塀に取り付けていった。
こちらで使われる「こも」は1目あたり10本近くのわらを使った特注品で、60軒ほどの土塀、およそ1.1キロを囲う。
通りかかった観光客たちは、冬支度が進む金沢の風情を楽しんでいた。
この作業は2日間にわたって行われ、来年の3月中頃に取り外されるまで、町は冬の装いとなる。