台風被害のドイツ村 灯る希望のランタン
9月に千葉を襲った台風15号。千葉県袖ヶ浦市にある東京ドイツ村でも、甚大な被害をうけました。
11月1日から開始予定だった「チャイナランタンフェスティバル」。「チャイナランタンフェスティバル」は、中国で唐の時代から続く伝統的な行事で、東京ドイツ村でも去年から始まりました。
今年は、5万平方メートルに30作品が準備されていましたが、強い雨と風により壊滅状態に。作品の中で1番大きな帆船のランタンも原形をとどめないほど崩壊してしまいました。
開催は絶望的だと思われましたが、台風の被害にあった人たちに少しでも元気を届けたいとの思いでイベントの開催を決意しました。
この日行われていたのは、未完成のチャイナランタンの制作やイベント開催に向けた最終確認です。制作にあたっているのは中国・四川省からやってきた総勢60人の職人たち。作業を再開するため再び来日し、約1か月間、復旧作業にあたりました。
制作にあたる中国人スタッフ「(被害の様子を見て)最初は落ち込みましたが、復旧するために全力で頑張りました」
台風の被害で電球や布などは使えなくなってしまいましたが、一部の骨組みなど使えるものは再利用しました。
そして迎えた開催初日。あいにくの雨でしたが、たくさんの人が足を運んでいました。中には、台風に見舞われた千葉県民の姿も。
千葉県在住の人たち「綺麗なものを見たりして(被災した人たちの)癒やしになって欲しいなと思います」「元気でるよね。綺麗なものね」
東京ドイツ村・本澤和典さん「問題なく初日を迎えられましたので大変うれしく思っております」「こういったイベントを開催することによってみなさんに笑顔を届けられて、千葉県を盛り上げていけたらと思います」
【the SOCIAL viewより】