2分で分かる 東京五輪・マラソンコース案
札幌で行う、東京オリンピックのマラソンのコースは、1周目は20キロの周回コースと決まったが、それ以降のコースは継続協議となった。社会部の杜雲翼記者が2分で解説。
◆最初の20キロは1周の周回コース。具体的なコースは?
最初の20キロは、市中心部を大きくぐるっと1周回るコース。
大通公園を出発して、すすきの方面に南下、そこから北上し、北海道大学構内を通って、また大通公園に戻る。
◆なぜ、残りのコースは決まらなかったのか?
実はここに至るまでにも、交渉は難航した。
関係者の間で、日本側は20キロと22キロの2周案を提案。一方、世界陸連は、およそ7キロを6周する案を主張していた。
日本側の理由は、1周に比べると、2周案はコストが削減できることや、夏に開催実績のある北海道マラソンのコースを活用できること、さらに将来、札幌でのハーフマラソンのコースに使えるメリットを挙げている。
一方、世界陸連が6周案を提案しているのは、2周よりもコストが削減できて効率的に運営できる、といった理由から。
◆残りのコースはどうなるのか?
1周目は日本側が提案した案で合意したので、世界陸連は、残りのコースについて、7キロを3周する案を求めているが、具体的なコースはまだ決まっていない。
世界陸連などが今後、実際に現地を視察したうえで、関係者間で協議し、あと1周なのか、それとも複周回なのかを含めて、今月中旬ごろまでに結論を出す予定。