“金魚すくい”で大学合格 道場で技磨く
“ある特技”をウリにして大学の入学試験に合格したという女性。その特技とは「金魚すくい」。技を磨くため、道場にも通っていたという女性。大学合格を勝ち取ったそのスゴワザとは。
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「ある特技」をアピールし、大学へ合格した大阪市の三宅莉緒さん。
ある特技で大学に合格・三宅莉緒さん(17)「この金魚すくいで合格しました」
その特技はなんと「金魚すくい」。この金魚すくいを特技として、「関西外国語大学」の“一芸入試”を受験。高校での成績や小論文、面接などの結果と合わせて合格した。
実は三宅さんは、毎年、奈良県で開かれる「全国金魚すくい選手権大会」の一般部門で、今年、577人の参加者の中から、2位になるほど!
小学4年生の頃にハマって以来、様々な金魚すくいの大会に出ては数々のタイトルを獲得していった。
そんな三宅さんが腕を磨いたのが、自宅から車で40分ほどのところにある「金魚すくい道場」。週に1回、家族で通い、身につけた得意技がある。
三宅莉緒さん(17)「私の得意技は“尾びれ外し”です」
その名も“尾びれ外し”。
三宅莉緒さん(17)「金魚の尾びれで(すくう)ポイの紙が破れてしまうことが多いので、それを防ぐためにはじめから尾びれを外に出します」
よく動く金魚の尾びれを外に出すことで、金魚をすくうポイへのダメージを軽減する技。スローで見ると、金魚の尾びれだけがフレームの外に出ているのがわかる。
では、1分間でどれだけすくえるのだろうか? その実力を見せてもらった。
母・由美さん「よーい、スタート」
開始2秒で早速1匹目! その後も次々と金魚がおわんに吸い込まれていく。そして、でたのが得意技の「尾びれ外し」! 怒濤(どとう)の勢いでどんどんすくっていく。
母・由美さん「ストップ!」
すくった金魚の数はなんと23匹。もちろんポイは破れていない。
三宅莉緒さん(17)「(23匹は)結構いいほうかなと思います。(Q.お祭りの時、取りすぎたりはありますか?)『勘弁してよ』と言われたことはあります。持って帰らないんですけど」
実は、三宅さんが「外国語大学」に進学したのには、ある目標があった。
金魚すくいで大学に合格・三宅莉緒さん(17)「関西外国語大学に入学して、英語の勉強をして、たくさんの外国人観光客が訪れるので、私が懸け橋になれるような人間になりたい」
三宅さんの将来の夢は「通訳」。金魚すくいの魅力を海外の人にも広めるのが目標だという。