今冬のコロナとインフルエンザ“同時流行”3つの想定シナリオ示す 厚労省・専門家会議
新型コロナウイルスの感染状況を分析する厚生労働省の専門家会議は、この冬の新型コロナと季節性インフルエンザの流行について、3つの想定されるシナリオを示しました。
5日の専門家会議では、この冬の新型コロナと季節性インフルエンザについて、「小規模な流行」「年内の大規模流行」「年明けの大規模流行」の3つの想定で、それぞれシナリオが示されました。
この中で、新型コロナと季節性インフルエンザが同時流行した場合のリスクについて、「小規模な流行」のシナリオでは、オミクロン株のBA.5ほど感染力が強くない新たな系統による流行の場合、現状の医療提供体制で対応可能だと想定しています。
「年内の大規模流行」では、BA.5より強力な新たな変異株が、オミクロン対応ワクチンの接種が十分進んでいない中で季節性インフルエンザと同時流行した場合、地域によっては医療がひっ迫すると想定しています。
また、「年明けの大規模流行」では、年末年始や正月で人の移動が活発になるなどして年明けに同時流行した場合、地域によっては医療がひっ迫すると想定しています。
専門家は、「暫定的なリスク評価」だとした上で、「新型コロナの感染者が減少するいま、ワクチン接種を進めることが重要」と指摘しています。