富士山の景観などをめぐり、引き渡しの直前に急きょ解体することが決まった東京・国立市の分譲マンションについて、解体工事が始まったことがわかりました。

国立市で建設されていた10階建ての分譲マンションは今月、購入者に引き渡される予定でした。

しかし、周辺の住民から富士山が見えなくなることに反発する声が上がり、このマンションを建設する積水ハウスは先月、「建物周辺の影響に関する検討が不十分だった」として、事業を中止し、解体すると発表しています。

その解体工事について、積水ハウスは日本テレビの取材に対し、周辺住民への説明など準備が整ったため、今月16日から始めたと明らかにしました。

その上で、「安全・騒音・振動対策を徹底し、皆様へのご迷惑を最小限にとどめられるよう、細心の注意を払い、工事を進めてまいります」などとしています。