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G7サミットまで1週間 会場周辺は厳戒警備 住民は“期待と困惑” 藤井貴彦キャスターが現地取材

2023年5月12日 19:59
G7サミットまで1週間 会場周辺は厳戒警備 住民は“期待と困惑” 藤井貴彦キャスターが現地取材

主要7か国のトップが集結するG7サミットの開催まであと1週間となった12日、会場となる広島の様子を日本テレビ「news every.」の藤井貴彦キャスターが取材しました。着々と準備が進む中、会場となるホテルの周辺では、期待と困惑の声が聞かれました。

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藤井貴彦キャスター
「広島駅前に来ています。サミットまでちょうど1週間ということで、広島駅前にも警察関係車両、警察官が多く詰めかけているのがわかります」

主要7か国のトップが集まる「G7広島サミット」の開催を目前に、広島市内には県外から集まった警察車両があちこちで見られました。平和公園の入り口にも警察官の姿がありました。

藤井キャスター
「こちらには『G7広島サミット』と書かれていますが、こうした仮設のフェンスが平和公園の周りに設置されています」

まさに厳戒態勢です。平和公園一帯は今月18日正午から21日まで、観光客などの立ち入りが制限される予定です。また、世界遺産・厳島神社がある宮島は首脳陣の訪問が決まった場合、観光客などの入島制限が行われます。プロ野球・広島カープは2週間、本拠地での試合が行われないことになっています。

サミットの主な会場は広島市の南部、海に囲まれた元宇品町にあるグランドプリンスホテル広島です。12日、藤井キャスターが向かいました。

藤井キャスター
「まもなく、広島サミットの会場ですが、ここから先はいけないですかね…」

周辺には警察車両が列をなしていました。ホテルのロビーには参加国をイメージした7つの鎧飾りが並び、歓迎ムードが高まっています。

実はこのホテルは、2016年の伊勢志摩サミットで「G7外相会合」が行われた場所です。当時、外相として各国外相をもてなした岸田首相が、今度は首脳陣をもてなします。

ただ、ここにきて“想定外の事態”も。アメリカのバイデン大統領が来日せず、オンライン参加になる可能性があるということです。

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元宇品町には1500人ほどが暮らしています。会場の周辺では、上空にバルーンが上がっていました。

住民
「うちの子は初めて見るので、話してたら『あれ何?』って」

県警のサミット対策課は「警備のための設備」と説明。地上のみならず、上空にも警戒態勢は日増しに強化されています。

こうした中、町民には“困りごと”もあるといいます。

町民
「昨日、鳥取から広島に帰ってきて。全部に警察立ってるから入れるのかなって」

サミットの期間中は、住民であっても自由に入ることができなくなるのです。通行時には「識別証」を見せる必要があるということです。それでも、サミットの会場に選ばれたのは誇らしいことだといいます。

――草を刈ってたんですか?

造園業者
「公園の周りをせん定したり…。広島をきれいにしたい。『ここ、俺が草を刈ったんだぜ』って」

“きれいな町”でお出迎えしたい…。会場周辺には草むしりなどをする住民の姿がありました。

「G7広島サミット」まであと1週間です。

藤井キャスター
「『少しでも街をきれいにして迎えたい』、『安全なサミットにしたい』という思いは整いつつあります。しかし、さらに大切なのは、サミット本番で世界が平和に進めるのかどうかです。一人ひとりの人権や平和な生活が保たれるのか、広島でなければできない、広島でサミットを行うからこそ、目に見える答えが出せるのか。サミットをイベントにしない成果を期待します」