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能登町で初の仮設住宅が完成「普通の生活がうれしい…」 今も6200人以上が避難生活

2024年2月28日 16:29
能登町で初の仮設住宅が完成「普通の生活がうれしい…」 今も6200人以上が避難生活
能登半島地震の発生からまもなく2か月。石川県では順次、仮設住宅の整備を進めていますが、そのうち能登町では初めてとなる仮設住宅が完成しました。木下玲斗記者が中継。

元日の地震で震度6強を観測した能登町では、もともと小学校のグラウンドだった場所を利用し、28日、66戸の仮設住宅が完成しました。

能登町で今回設置されたのは、単身用の1DKの住宅が35戸、2人から3人用の2DKの住宅が26戸、4人から5人用の3Kの住宅が5戸で、部屋には台所や浴室、トイレ、エアコンなどが設置されています。

28日午後には県の担当者による設備の最終確認が行われ、問題がなければ能登町にカギが渡されたあと、3月1日には住民の入居がはじまるということです。

仮設住宅に入居する人(79)
「倉庫でずっと(暮らしていた)。やっぱり寒いです、倉庫だから。家も店も潰れてしまって。普通の生活ができるかと思えば、やっぱりうれしいですね」

石川県内では2月29日までに302戸の仮設住宅が完成しますが、一方で、県内では先週22日(木)時点で、いまだ6200人以上が避難所で生活しています。

県は今月中旬に発表した数字から600戸上積みし、3月末までに着工する仮設住宅を4600戸まで増やすと新たな方針を明らかにしましたが、実際に被災者が入居できるまでにはまだ時間がかかりそうです。

石川県は、「被災者が住み慣れたふるさとで生活を再建できるように全力で取り組み、着工を進める」としています。

復旧に向け重要となる住宅の供給。被災者が安心して生活できる場所の確保が急がれます。