新型コロナ影響で解雇 運転手と会社側和解
タクシー会社「ロイヤルリムジン」のグループ会社に、新型コロナウイルスによる業績悪化などを理由に解雇を通告され、地位の確認などを求めていた運転手が、グループ側と和解したことがわかりました。
70代の男性運転手は、今年4月にロイヤルリムジンのグループ会社に口頭で解雇を通告され、従業員としての地位の確認などを求める仮処分を東京地裁に申し立てていました。また、その後、グループ会社の役員2人を相手取り、解雇は無効で経済的・精神的苦痛を受けたとして、220万円の損害賠償を求める民事訴訟も起こしていました。
男性運転手の弁護士によると、8日、男性運転手とグループ側との間で和解が成立し、和解の条件として「従業員としての地位を認めること」「4月分から事業再開まで休業手当を支払うこと」などが取り決められたということです。
和解したことをうけて、男性運転手は、「こちらの言い分がほぼ認められたことは良かったです。今回の和解内容を重く受け止めて心から反省して欲しいです。今後は従業員を大切にしてもらいたいです」とコメントしています。