イワシを“バケツリレー”1万匹お引っ越し
魚へんに弱いと書いて「イワシ」。その名の通り非常にデリケートな魚ですが、来月オープン予定の水族館、足摺海洋館「SATOUMI」では、ある計画が行われました。
飼育員「初めてですのでイワシ飼育は。まあドキドキしてます」
円筒型の水槽で展示する大量のイワシを搬入する計画です。イワシを捕れるシーズンはもう終わりとあり、これが最後のチャンス。お隣、愛媛県の漁港に車を用意し、漁船を待ち受けます。
そして、ついにイワシの積み込みがスタート!ウロコがはげて弱らないよう、バケツリレーで水ごと慎重に運びます。
「暴れよったら冷やしてね、落ち着かせたほうがいいけど。あまりいじらないほうがいい」
およそ15分で積み込みを終え出発…。1時間半後に水族館に到着すると、再びバケツリレーで水槽へ移す作業へ。
急ぎ足でイワシを運ぶと、水槽の上からゆっくり投入。全てのイワシを移し終えると、そこには…同じ方向に向かって一斉に泳ぐ美しいイワシの大群がいました。最終的に搬入されたのはおよそ1万匹。
飼育員「ほっとした感じはしますが、あすの状態がどのくらい落ちてるかとか、一晩たってみないとわかりませんので」
水族館によると搬入から2日たった時点で水槽に入れた99パーセント以上が無事に泳いでいるということです。