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一人暮らしの世帯数 調査開始以来、最多に

2020年7月17日 19:39

去年、厚生労働省が行った大規模調査で、一人暮らしの世帯の数が調査開始以来、最も多くなったことが分かりました。

厚生労働省は、毎年行っている国民生活基礎調査の2019年の結果を発表しました。今回は3年ごとの大規模調査の年にもあたります。

それによりますと、日本国内で一人暮らしの世帯は1490万7000世帯で、全世帯の28.8%にあたり、世帯数、割合ともに調査開始以来、最も多くなりました。

また、65歳以上の人のみか65歳以上の人と18歳未満の未婚の人で構成する「高齢者世帯」も、全世帯の28.7%にあたる1487万8000世帯で、いずれも過去最多です。

また、介護分野の調査では、介護が必要な人と主に介護する人がいずれも65歳以上という、いわゆる「老老介護」の割合は、回答した人のうち59.7%にのぼり、過去最多でした。

一方、生活が「大変苦しい」「やや苦しい」と回答した世帯の割合は54.4%で、2016年調査の56.5%より低下しました。

また、1世帯あたりの平均所得は552万3000円と、2016年調査の545万4000円より増えました。

この調査は去年6月から7月に行われたもので、厚労省は「現在、新型コロナウイルスの流行といった過去に例を見ない状況にあり、経済情勢も厳しい中、雇用や生活保護支給が大きな課題である」として、「問題解決に取り組んでいく」と述べました。