「佐渡島の金山」世界文化遺産へ推薦書の正式版を再提出 韓国は「遺憾を表明」
政府が世界文化遺産に推薦した「佐渡島の金山」について、永岡文科大臣は19日、推薦書の正式版を再提出したと発表しました。
新潟県の「佐渡島の金山」の世界文化遺産に向けた推薦をめぐって、政府は去年2月に推薦書を提出していましたが、「西三川砂金山」の「導水路」に関する説明が不十分であるとユネスコ側から指摘を受けていました。
永岡文科大臣は20日の会見で、「導水路」の説明を追加すると共に、去年9月に提出した推薦書の暫定版に対するユネスコ側からのコメントを反映させて、19日、推薦書の正式版を再提出したと発表しました。今後、ユネスコ事務局の確認などを経たのち、ユネスコの諮問機関イコモスによる審査などが行われ、来年春頃に評価結果の勧告が出る予定です。
永岡文科大臣は「佐渡島の金山の文化遺産としての素晴らしい価値が評価されるよう、国際社会に丁寧に説明していきたい」としています。
一方、韓国外務省は20日、「遺憾を表明する」との報道官の論評を発表しました。
韓国外務省は戦時中に朝鮮半島出身者が強制労働を強いられたとの立場で「強制労働のつらい歴史を含む歴史が反映されるようユネスコなど国際社会と共に努力し続ける」としています。
また、ソウルの日本大使館の幹部を呼び出し抗議しました。