「佐渡島の金山」来年の世界文化遺産の登録難しい情勢 “推薦書不備”で
政府が世界文化遺産への登録を目指していた「佐渡島の金山」をめぐり、推薦書に不備があるとユネスコから指摘されていることが分かりました。政府がこれまで目指してきた、来年の登録は難しい情勢です。
政府は今年2月、新潟県の「佐渡島の金山」について、世界文化遺産の候補としてユネスコに推薦書を提出しました。
しかし、複数の政府関係者によりますと、ユネスコから推薦書の不備を指摘され、協議を続けてきたものの、現時点で、ユネスコは諮問機関へ推薦書を送付していないということです。政府は推薦書を再提出する方針です。
政府はこれまで来年の登録を目指してきましたが、政府関係者は「来年の登録は難しい情勢だ」と話しています。
「佐渡島の金山」をめぐっては、韓国政府が「戦時中に朝鮮半島出身者が強制労働を強いられた」などと反発していて、政府はタスクフォースを設置し、登録に向けた取り組みを強化していました。
政府高官は「あくまで事務的な問題だ。政治的な意図やユネスコが審査を引き延ばそうということではない」としています。