ゴーン容疑者元側近・ケリー被告が無罪主張
日産自動車の元会長・カルロス・ゴーン容疑者の共犯として金融商品取引法違反の罪で起訴された元側近のグレッグ・ケリー被告の初公判が15日、東京地裁で始まり、ケリー被告は無罪を主張しました。
逮捕から2年近くがたち、ようやく初公判を迎えた今回の事件。法廷では、起訴状を日本語で読み上げた後に英語の通訳が訳しながら、20分以上かけて朗読が行われ、ケリー被告はその後、無罪を主張しました。
ゴーン容疑者の元側近で日産の元代表取締役グレッグ・ケリー被告は、2017年度までの8年間にゴーン容疑者の報酬を有価証券報告書に91億円あまり少なく記載した金融商品取引法違反の罪に、ゴーン容疑者とともに問われています。法人としての日産も同じ罪に問われています。
ケリー被告は名前を述べた後、職業について聞かれると「現在仕事をしていません」と英語で答え、通訳が日本語で訳しました。
罪状認否では、まず法人としての日産の代理人が「間違いありません」と、起訴内容を認めました。ケリー被告は、起訴内容について問われると、「私は検察官が主張する公訴事実を否認します。犯罪の共犯に関与していません」と無罪を主張しました。
その後、およそ11分間にわたって手元の資料を読み上げながら自らの主張を述べました。
現在は、検察側が冒頭陳述を行っていて、裁判は午後まで続きます。