小惑星探査機はやぶさ2 新たな旅先を発表
日本の小惑星探査機「はやぶさ2」の新たな旅先が発表されました。
「はやぶさ2」は、小惑星「リュウグウ」で採取した砂や岩石などが入っているとみられるカプセルをのせ、去年11月にリュウグウを出発、今年12月6日にそのカプセルを地球に投下させた後、新たな小惑星の探査へ出発することになっていました。
その探査先について、文部科学省は15日、「1998KY26」という小惑星になったことを発表しました。
「1998KY26」は、直径30メートルの小惑星で、地球と火星の間の軌道に位置しています。将来、地球に衝突する可能性があることから、その影響などを推定することや、地上からの観測が困難なため、「リュウグウ」のデータとの比較分析により、小惑星の形成過程などといった科学的知見を深めることが期待されています。
「はやぶさ2」は、これまでのおよそ6年、50億キロメートルにおよぶ長旅の後に、新たに10年半、およそ100億キロメートルの旅に出ることになり、通算16年以上の航行は過去に例がないため、探査機の長期航行技術の獲得につながるとされています。