河井案里被告の裁判 今後の進め方を審理
参議院議員・河井案里被告の第14回公判が1日に行われ、今後の裁判をどう進めるか審理が行われました。
1日の河井案里被告の裁判では、今後の証人尋問について審理が行われました。案里被告の裁判は、初公判の段階では克行被告と合同で審理が行われており、検察側は100人を超える証人尋問を予定していました。
しかし、克行被告の弁護士解任により裁判が分離されたことから、案里被告の弁護側は克行被告のみが起訴されている買収に関する証人の尋問は案里被告との関連性が低く必要がないと主張。東京地裁は案里被告の証人尋問の期日を一部、取り消していました。
1日の裁判で検察側は、今後の案里被告の審理の中で5人の証人尋問の実施を希望すると主張。検察側が証人尋問を行いたいとする5人には、克行被告から2回にわたりあわせて現金50万円を受け取ったとされる海徳裕志市議や何度も受け取りを拒否した県議などが含まれています。さらに、検察側は海徳市議について、克行被告から現金を受け取った際のやりとりをICレコーダーで録音していたため客観的証拠がある証人であるとも主張しました。
これに対し、弁護側は証人らについて案里被告との関連性が乏しいなどと反論しました。
1日の審議をふまえ、東京地裁は2日の岡崎県議の証人尋問後に、5人の証人の採用結果について判断を示すとしています。また、検察側は、今後、克行被告を証人として申請し証人尋問を行うことを検討中であるとも述べました。
【公判を追う】河井夫妻・選挙違反事件 第14回公判(10月1日)