×

五輪組織委 選手村や会場のコロナ対策検討

2020年10月9日 22:08

東京オリンピック・パラリンピックの競技会場や選手村の新型コロナウイルス対策について、大会組織委員会が具体的に検討していることが分かりました。

大会組織委員会が検討している感染症対策案によりますと、マスクの着用や体温チェックなど、基本的な対策の徹底に加え、競技会場では飛沫感染を防止するために、ロッカールームで円陣を組んだり歌を歌うなどの行動を制限したり、競技コートや備品の消毒を徹底し、それが難しい場合は備品数の増加も検討。取材エリアに入る人数を制限するなどの案も示されています。

選手村ではビュッフェ形式だった食事を個別に提供。フィットネスセンターはアスリート優先とし、トレーニング機器の間にはアクリル板などを設置。診療所は予約制を導入し、混雑を回避するなどの案が検討されています。

また、競技別の対策として「ヒト」「モノ」「オペレーション」に分けて対応を考えています。

「ヒト」に関する対応では、ボールボーイや飲み物を渡す人など審判やスタッフとの社会的距離をとること。

「モノ」に関する対応では、サッカーなどの飲料水ボトルや体操などの滑り止めの粉、ボールの消毒など、今まで共有していた物の個人使用への切り替えや消毒を徹底。

「オペレーション」に関する対応では、バスケットボールなど、選手のベンチと審判席の距離を離し、遮蔽物を設置するといった配置変更などが提案されています。

これらの案について、組織委員会などは、9日夕方に行われる対策会議で検討し、競技団体とも協議していくということです。