世界初 iPS細胞「網膜シート」移植手術
神戸市の病院がiPS細胞で作った「網膜シート」を目の難病患者に移植する世界初の手術を行いました。
今月上旬、神戸アイセンター病院で移植手術を受けたのは、関西に住む60代の女性です。女性は、光を感じる「視細胞」の働きが弱くなり、失明の恐れもある難病の「網膜色素変性症」を患っています。
このため、視細胞となる「網膜シート」をiPS細胞で作製し、世界初の移植手術が行われました。
同じ難病患者らも期待を寄せています。
前川裕美さん「いよいよ始まったと思いました。すぐ近くの神戸で(移植手術が)されているのはそれだけで心の支えになります。希望を持ち続けられると思います」
研究チームによりますと女性の経過は良好だということで、安全性などを確認し、今年度中にさらに別の患者1人の移植も予定しています。