経済同友会“絶対的安全性”追求…見直しを
経済同友会は、デジタル化の促進には「絶対的な安全性」を求める価値観を見直す必要があることなどを盛り込んだ提言を発表しました。
経済同友会は提言で、世界で“コロナ危機”対策でデータ活用が加速していることを紹介し、日本ではそのスピードが遅すぎると指摘しました。
経済同友会・程近智副代表幹事「安全安心をあまりにも強調しすぎては新しい仕組み改革もできないし、コストもかかってしまう。100%はないので、そのどこに妥協点を見つけるか」
経済同友会の程副代表幹事は、システムや情報管理などで「事故は起きない」という“絶対的な安全性”を追求する価値観を見直すべきとの提言を発表しました。利便性を考慮し、どこまでならリスクを許容できるか相対的に判断すべきとの考えです。
企業が保有する「消費」や「移動」など、さまざまなデータを匿名化した上で活用し、国民生活の利便性向上や経済成長につなげることを提言しています。
ただ、企業では競争力で不利になることを恐れ、情報提供が進んでいない面もあり、情報提供に積極的な企業が市場で評価される仕組み作りも必要だとしています。