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克行被告裁判 広島県議「封筒置いて…」

2020年12月3日 18:30

元法務大臣の河井克行被告の第15回公判が12月3日に行われ、広島県議と安芸太田町の前町議会議長らが証人として出廷し、「黙って白い封筒を置いて帰られました」「いわゆる買収資金という感じは受けました」などと証言しました。

3日の裁判では、元広島県議会議長の奥原信也県議と、広島県安芸太田町の矢立孝彦前町議会議長らが証人として出廷しました。

奥原県議は、克行被告と案里被告から3回にわたり、あわせて200万円を受け取ったと証言。

まず、去年4月に克行被告が後援会事務所を訪れ、当時行われていた県議選や、案里被告の選挙状況について話をした後、「黙って机の上に白い封筒を置いて帰られました」「今まで河井先生から私の選挙で陣中見舞いが来ることはありませんし、案里議員の選挙のお願いの意味があるお金だと思いました」と述べ、50万円を受領したと証言。

そして、およそ1か月後には案里被告が後援会事務所を訪れ、参院選の話をした後に「帰る時、黙ってテーブルの上に白い封筒を置かれて帰りました」「よっぽど選挙が苦しいんだなという気持ちになりました」と述べ、案里被告からも50万円を受領したと証言。

そして、そのさらに1か月後、再び克行被告が後援会事務所を訪れ、「最後のお願いに来たんだと思いました」と述べ、100万円を受領したとし、3回にわたり、あわせて200万円を受け取ったことを証言しました。

また、奥原県議は弁護側の質問に答える中で、「克行被告が事務所に来られて、4月に陣中見舞いを持ってきて…」と言いかけたことから、弁護側から「本当は陣中見舞いだと思っていたのではないか」などと、現金の趣旨について激しく追及を受ける場面もありました。

その後、矢立前町議会議長が出廷し、去年3月に克行被告が自宅を訪ねてきて、参院選の話をした後に、白い封筒をテーブルのすみに置いたと話し、「直感的に現金だと思いました」「『活動の足しに』という意味のことを言われたと思います」と証言。

「活動の足しに」という言葉の趣旨について検察側から問われると、「案里候補の投票行動をしていく活動に使って欲しいというような、いわゆる私への買収資金という感じは受けました」と述べました。

そして、「これは具合が悪いですよ、これはいけません」と拒絶したものの、克行被告は「大丈夫ですから」と言って帰ってしまったと述べました。

封筒の中には20万円が入っていたとし、「侮辱的な行いだと感じました」と述べ、封筒に「河井20万置き逃げ返せ!」と殴り書きをしたとも証言しました。

【公判を追う】河井夫妻・選挙違反事件克行被告第15回公判(12月3日)

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