国交省、同タイプのエンジン緊急点検を指示
今月4日に、那覇空港を離陸した日本航空機が引き返し、那覇空港に緊急着陸したエンジントラブルをうけて、国土交通省は、同じタイプのエンジンを搭載した航空機を運航する航空会社に、緊急点検を指示しました。点検の結果、問題ないことが確認されたと、6日、国交省が発表しました。
4日正午ごろ、那覇発-羽田行きの日本航空904便がエンジントラブルのため那覇空港に引き返し、緊急着陸しました。国交省は、事故につながりかねない重大インシデントと認定、5日から国の運輸安全委員会による調査が行われていて、トラブルがあった左エンジンの「ファンブレード」と呼ばれる部品などに破損が確認されています。
国交省は、「ファンブレード」の破損から、エンジンの損傷に至った可能性が考えられるとして、同じメーカーの同じタイプのエンジンを搭載した航空機を運航する航空会社に、緊急点検を指示していました。
該当する航空機は日本航空で13機、全日空で24機ですが、検査の結果、今回の機体と、整備のためエンジンを取り外している機体以外は、問題がないことが確認されたということです。
また、今回のエンジンを製造したのは、アメリカの大手エンジンメーカーのため、国交省は、アメリカ連邦航空局に対し、原因究明及び再発防止の協力を要請していて、引き続き情報収集を行い、必要な措置を講じるとしています。