創業115年・老舗そば店が“うどん店”に転身 「家族がそばアレルギーで…」
店頭の張り紙に書いてあったのは、「当店は5月20日(金)よりそば専門店からうどん専門店へ生まれ変わります」というお知らせ。創業は明治40年、115年の歴史がある東京・江東区の老舗のそば専門店「小進庵」が、大きな決断を下しました。「うどん専門店への転身」です。
4代目店主の大森貴行さんに話を聞きました。
小進庵 大森貴行店主
「香川の方に行って実際食べ歩きして、勉強だとかさせていただいて、イチから勉強し直しました」
一体なぜ、“そば”から“うどん”に変えたのでしょうか?
小進庵 大森貴行店主
「家族が3年ほど前にそばアレルギーになったことが分かりまして、健康を害したらどうしようかなと思ったのがきっかけです」
きっかけは家族の「そばアレルギー」でした。しかし、決断には時間がかかりました。
小進庵 大森貴行店主
「やっぱりお客様をこうして115年間来ていただいたという歴史があるもんですから(うどん店への転身は)葛藤しました。それでもやっぱり家族が食べられない、そばを食べられないということはそれより大きな問題だなと思いました」
店主の決断にSNSでは、「うどん屋への勇気ある転向、応援します!」、「伝統より家族を守った店長めちゃかっけぇ」、「命の選択。家族を守ってこそのお店だと察します」といった声が上がりました。
店でそばを提供するのは15日までだといい、慌ててきたという常連の姿もありました。
常連客
「あと6日でおそば終わっちゃうっていうので、慌ててきました」
うどん店への転身に少し寂しさはあるという店主ですが…
小進庵 大森貴行店主
「お客様の応援とかたくさんいただいたので、うどん店としてお客様に楽しい空間とかおいしいうどんを出せたらな」