都「通常医療との両立困難」警戒レベル赤に
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、東京都は、入院患者の増加に伴い、医療提供体制が「ひっ迫している」として、初めて最も深刻な警戒レベルに引き上げました。
東京都医師会・猪口正孝副会長「今週赤に変えました。体制がひっ迫していると思われるということです。入院患者の引き続く増加傾向にともない、新型コロナウイルス感染症患者のための医療と通常医療との両立が困難な状況になったと考えます」
東京都は、専門家を交えた分析会議を開き、新型コロナの感染者数が週当たり3300人を超え、入院患者も増加して、2000人を超える日もあったことなどから、「医療提供体制」について、「体制がひっ迫している」として、初めて最も深刻な警戒レベルに引き上げました。
専門家からは、「通常医療との両立が困難な状況になった」と強い危機感が示され、入院のための調整も難航していると指摘されました。
そのため東京都は、重症者用の病床250床を含む、4000床の確保を、都内の医療機関に要請しました。また、「感染状況」についても、引き続き「感染が拡大している」として、最も深刻な警戒レベルを維持しました。