最大震度7を観測し、44人が亡くなった北海道胆振東部地震から6日で6年です。土砂崩れで多くの犠牲者が出た厚真町では黙とうがささげられました。

地震から6年、37人が犠牲になった厚真町では役場の職員らが黙とうをささげました。

宮坂尚市朗・厚真町長「悲しい出来事があった町ではありますが、今を生きる者、これからを生きる人たちに対して明るく笑顔があふれる町づくりを目指していきたい」

6年前の9月6日に発生した胆振東部地震。あわせて44人が亡くなりました。

震度7を観測をした厚真町では、大規模な土砂崩れが穏やかな暮らしを一瞬にしてのみ込みました。

記者「土砂崩れが起き、山肌が見えていた斜面は緑が覆っています。そして土砂が流れ込んだ田んぼには稲が黄金色に実っています」

大きな被害を受けた吉野地区。今では田畑に流れ込んだ土砂は取り除かれ、ことしも実りの季節を迎えました。

コンクリートで補強された斜面には桜の木が植えられ、復興のシンボルとなっています。

しかし大切な人を失った悲しみはいまもなお消えることはありません。

友人を亡くした町民・伊部義之さん「こんなことあっていいのかという思いは今後も引きずると思いますが、死んだ友人は帰ってこないし、きょうより明日を考えて生きていく」

安平町の住職・桜井唯紹さん「寂しさを背負って生きている遺族の思いを伝えていきたい」

復興へと歩みを進める厚真町。7日は町主催の追悼式が総合福祉センターで行われ、犠牲者を悼みます。