×

健康な女性の「卵子凍結保存」 国は支援に慎重

2022年12月9日 22:59

東京都が検討している健康な女性が、卵子を凍結保存することへの支援について、松野官房長官は、「医学的・社会的・倫理的な問題が含まれる」として、国は支援に慎重な姿勢を示しました。

松野長官は会見で、健康な女性が将来の妊娠に備え、卵子を取り出して凍結保存することについて、「医学的・社会的・倫理的な諸問題が含まれることから、政府としては慎重に検討する」と述べました。

松野長官は、卵子凍結のリスクについて、「関係学会において、採卵に伴い健康被害の可能性があることや、凍結保存された卵子により妊娠する可能性は限られていること。さらには、卵子採取時よりも高い年齢で妊娠出産することで、医学的リスクが上昇するといった問題が指摘されている」と述べました。

健康な女性の卵子凍結の支援をめぐっては、東京都の小池知事が来年度予算措置を含めて支援を検討する方針のなか、国としては慎重な姿勢を示した形です。