仕事から趣味まで「ひとり用スペース」注目
家で仕事をすることが多くなり、今「ひとりになりたい人」が増えているそうです。都内でも、コテージのような建物がおひとりさま用のスペースとして借りられるようになるなど、「ひとり用スペース」が注目されています。
家で仕事をする機会が増え、聞こえてきたのは。
夫がテレワーク「(Q 在宅勤務で困ること)やっぱり気をつかっちゃうなと思って。(子供を)あやすにしても歌とかも歌えないから」「(Q 在宅勤務で困ること)彼(夫)が仕事してる時は極力外に出るようにしてます」
どうしても仕事中の夫を気遣ってしまうという声。一方で、在宅勤務をする側は。
20代男性「(Q 在宅勤務で困ること)生活音がもれてきてそれがストレスで。掃除の音とか出し始めたりすると」
生活音が気になって集中できないという人も。そんな人たちのために、さいたま新都心駅の改札の外に、26日オープンしたのが「BECK’S STATION LOUNGE」。交通系のICカードを使って入店するシステムです。改札を通るように入店するこちらのカフェ。
JR東日本フーズ ベックス・ベッカーズ営業部 金子淳部長「滞在時間で金額が決まるということで、中ではお飲み物は自由に飲んでいただけると」
フリードリンク制で滞在時間によって料金が決まります。テレワークでの利用が想定されていて、各席は区切られ、コンセントなどがついているほか、フリーWi-Fiも利用できます。
利用客「周りも仕切られたりとかコンセントとかもあるので、使い勝手良いなと思って」
でも、なぜ駅ナカにこのようなカフェを作ったのでしょうか?
金子淳部長「(在宅勤務など)通勤に変化が出てきて、駅の中のカフェというのは苦しい状況になってます。電車を利用する目的ではなくて、お店を利用するために来ていただくというのが私どもの狙いでございます」
コテージのような建物「EmiCube」もテレワーク用ということですが。中は、7畳ほどの広さで、トイレやエアコン、洗面スペースが備え付けられています。
西武グループが4月からサービスを開始する「おひとり様用のスペース」月々5万円から借りられ、電気・水道代も含まれているため、借りたらすぐに利用できます。
西武プロパティーズ・取締役常務執行役員 斉藤朝秀さん「冷蔵庫と電子レンジとIH(コンロ)とコーヒーメーカーと机ぐらい持ち込めば、相当いい使い方ができますね」
テレワークだけで使うには、ちょっとぜいたくな気もしますが。
斉藤朝秀さん「単に仕事だけをするだけの部屋じゃなくて、そこで自分の趣味のための時間をここで過ごす。そういう部屋を作りたいと。あえてぜいたくな間取りにしてます」
仕事だけではなく、趣味の部屋に使ってもらうことも想定して作っているといいます。
斉藤朝秀さん「朝に来て夜までここを使い倒すぐらいの感じで、使っていただきたいなと思っています」
今後は高架下やリゾート、地方などでも展開していきたいということです。