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飲み物“本格志向”茶葉や道具にもこだわり

2021年3月15日 19:08
飲み物“本格志向”茶葉や道具にもこだわり

巣ごもりが増え「飲み物」にこだわる人が増えています。緑茶や紅茶などの「茶葉」や、道具へのこだわりも高まっているということです。

東京・新宿の百貨店に先週オープンしたカフェ。大手飲料メーカー「伊藤園」が運営する店で、抹茶のスイーツや自社の専門店で扱う茶葉を使った煎茶などを楽しむことができます。

その伊藤園は、15日から緑茶の茶葉の、新商品の販売をスタート。「機能性表示食品」の茶葉だということです。

伊藤園ティーテイスター・直島朋弘さん「(コロナ禍で)おうちで過ごす時間が増えたので、(消費者が)より急須で入れるおいしいお茶を求めているということがあり。そこに需要があると考えて発売しました」

ポリフェノールの一種、カテキンはどうすればたっぷりと抽出できるのか、4つのポイントを教えてもらいました。まず2人分の場合、茶葉の量はティースプーン2杯が目安です。

直島朋弘さん「お湯の量は200ミリリットル。熱湯で注いでいきます。200ミリリットルは急須の8分目が目安」

熱湯に茶葉をつける時間は、およそ1分と長めにとるのがポイントです。

直島朋弘さん「熱湯でかつ抽出時間を長くすることで茶カテキンがたっぷり抽出される」

最後に湯飲みにバランスよく交互に注いで出来上がりです。カテキンをたっぷり含んだお茶の味は、香りがしっかりしていて渋みもなく、すっきりと飲むことができます。

一方、東京・自由が丘にあるお茶の専門店。緑茶のほか、紅茶や、ウーロン茶など、さまざまな茶葉の売り上げが伸びているといいます。春に人気なのが、桜の葉を緑茶にブレンドした商品。桜餅のような爽やかな香りを楽しめる緑茶です。利用客は。

お客さん「(紅茶など飲む回数は)2~3倍は増えました。変わったものとか体にいいものとか、おいしそうなものをたくさん買うようになりました」

カナダ人のお客さん「家で読書や勉強をしていて退屈した時にお茶を飲むので、コロナの影響で飲む回数は増えました」

農水省の調査では、新型コロナの感染拡大後に茶葉から入れた緑茶を飲む回数が「増えた」と答えた人は、全体で14.3%。29歳以下の若い世代では25.9%に上っています。

ルピシア自由が丘本店・田口徳子店長「おうち時間に気分をリラックスしたいとか。少しぜい沢に高級茶をお飲みになりたいというお客様が多い」

一方、コーヒーでも、自宅で本格的な味を求める傾向が。イタリアの家電ブランド「デロンギ」は今月、9万円台の全自動コーヒーマシンの販売をスタート。

1杯ずつ豆から挽いて抽出するので香りや味わいに優れていて、カプチーノなどのミルクメニューにも対応。リモートワーカーなどに人気だといいます。

デロンギ・ジャパンマーケティング部 野瀬謙太郎さん「オフィスで飲んでいたクオリティー以上のコーヒーを、自宅でも飲みたいんだという方が非常に増えているなと」

去年はコーヒーマシンや豆の販売数が、前の年よりも4割アップしたこのメーカー。5万円台のマシンを無料で貸してコーヒー豆を届ける定額制サービスも行っています。

契約から2年後にはマシンがユーザーのものとなるため、人気が殺到し募集停止となっていましたが、今週中にも再開するということです。