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七尾市の小学校が再開 断水で給食提供できず…午前授業に

2024年1月29日 11:55
七尾市の小学校が再開 断水で給食提供できず…午前授業に
能登半島地震の発生から4週間となりました。石川県七尾市では、県内最多の1万5000戸以上で断水が続いています。水がない中での再開となった小学校では、厳しい対応が迫られています。若原睦実記者が中継。

現在は下校時間を過ぎ、子どもたちの姿は見えない能登島小学校ですが、29日は朝から元気な子どもたちの声であふれていました。

道路状況の関係などから、スクールバスの運行がないため、保護者の送迎や徒歩による登校でしたが、午前7時半過ぎから子どもたちが続々と集まり、久々の友達との再会を喜んでいました。

児童「久しぶりに友達に会えるからうれしい」「緊張してた。久しぶりに会えるから」

29日は71人が登校し、登校できなかった6人はオンラインで参加して、およそ3週間遅れの始業式を迎えました。

ただ、すべてが元通りというわけではないんです。

この食堂は新型コロナウイルスの関係で使われていなかったんですが、まさにこの1月から児童が集まって給食を食べる予定でした。ところが地震の影響で給食の提供ができなくなり、しばらくは午前の授業で切り上げるということです。

さらに、子どもたちが大好きな体育館は屋根が落ちてしまったため、しばらくは使用できないということです。

そして、一番深刻なのが、水です。能登島でも断水が続いている状況です。水道の蛇口から水が出ないということで、給水タンクを使い、休み時間のみ水道から水が出るようにしています。それ以外の時間は使えないということで、タンクを用意し、トイレの水などにあてるということです。

「できることを一歩一歩進めていきたい」と校長先生は話していました。