高額商品「シェア」でお得に 食卓に彩りも
買い物の機会が減る中、商品を気軽に試してもらうための動きが広がっています。ひとりでは手が出にくい値段でも、シェアでお得になるサービスが進化しています。
◇◇◇
新しい季節を前にヘアスタイルを一新しようと、お客が訪れる美容室。一見、どこにでもある美容室のようですが。
美容師「フリーランスでここの部屋借りて」
実はここ、かがみやイスなどもついた個室を月額でフリーランスの美容師に貸し出している「シェア美容室」なんです。シャンプー台は可動式なので、お客さんの予約に合わせ個室に美容師自らセッティング。
シェアしている美容師「元々(美容師として)独立してテナントを探していたんですけど、コロナになりまして探すのが難しいというところで。自分の自由にできるというところが魅力に感じてここを選びました」
14の個室がある「SALON VILLAGE」では、現在17人の美容師がそれぞれの予約に合わせてシェアしています。
SALON VILLAGE・山本豊代表「フリーランスの美容師さんにとって必要なものであったりとか、こういうのがあったらより目の前のお客様に集中できるなっていうサービスを、弊社としても提供していきたいと思っています」
また、お客さんにはこんなメリットが。
お客さん「1対1で、マンツーマンでカットからセットまで全部やっていただけるので、他の客との接触がないっていうところとかもいいと思いますし」
コロナ禍でも個室の空間に安心感があるといいます。
◇◇◇
様々なシェアのかたちが広がる今。百貨店が先週から新たに始めたのが。
大丸松坂屋百貨店・経営戦略本部DX推進部 田端竜也さん「ファッションのサブスクリプション(定額制)サービスになってまして、3着自由にレンタルできるサービスです」
服を買わずに、レンタルでシェアするサービス。その最大の特徴が、様々なブランドから選ぶことができるところです。
ホームページで選択できるのは、シーバイクロエやマックスアンドコーなど、一度はあこがれる高級ブランド。月額1万1880円で3着まで借りることができます。
様々なシーンに合わせた服を取りそろえているので、例えば、普段は動きやすい服装が多いという番組スタッフも、洗練されたオトナを意識したスタイルや、カジュアルなワンピースでやわらかい雰囲気に。
コロナ禍で、出かけることが貴重になっている今だからこそ、おしゃれを楽しんでほしいといいます。
田端竜也さん「なかなか10万円もするような服を何回も買うことはできないので、まず試してみることをこのサービスできっかけにしてほしい」
◇◇◇
さらに、毎日の食卓で使うものもシェアできるサービスが。おうちに毎月届くのは、美濃焼などの趣のある器のセット。
合同会社シューニャリティ・渋川久史さん「料亭やレストランで 使われている和食器を、普段使いで、ご家庭でお楽しみいただけるサービスです」
月額3000円から利用可能な、このシェアサービス。いろいろなバリエーションを楽しんでもらうため、あえて1点1点違うデザインのものをセットにしているといいます。
利用者からは、「まるで宝箱が届いたみたい!」「料理をするのが楽しくなった」との声が。
テイクアウトの料理でもお皿に移し替えるだけで外食気分を味わえるといいます。工夫をこらしたシェアサービス。より身近なものにも広がっています。