オウチ時間増え “進化したソース”が登場
オウチ時間が増えるなか、たこ焼きやお好み焼きなど、“粉もの”を食べる機会が増えたという声があります。その味付けに欠かせないソースの売り上げが伸びるなか、“進化したソース”が登場しています。
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12日、街で“コロナ禍の食事で変わったこと”を聞いてみると…
40代女性
「お好み焼きに焼きそば、結構増えましたよね」
40代女性
「こどもがたこ焼きが好きなので、昨日の夜もたこ焼き作って食べました」
おうちで家族一緒に料理作りを楽しめる、たこ焼きやお好み焼きなど、“粉もの”を食べる機会が増えたという声がありました。
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その味付けに欠かせない“ソース”も今、好調な売れ行きとなっているんです。
お好み焼きで有名な、広島に本社がある「オタフクソース」の東京本部を訪ねました。
鉄板で焼かれたお好み焼きにかけたのは、たっぷりの「お好みソース」。
時短営業の影響で飲食店への販売数は減った一方、家庭用は、感染拡大前と比べ、売り上げが増えたといいます。3月には、家庭向けの新商品を発売。
オタフクソース・マーケティング部 堀内晋也さん
「コロナ禍で、家庭でお好み焼きを調理する機会が非常に増えていると思うんです。(食事の面で)気にされている部分をソースで解決することができたり」
運動不足による“コロナ太り”を気にする人にもうれしい、糖類70%オフ、カロリーも30%オフさせたお好みソースや、9種類の野菜と果実の配合量が75%という、うま味の詰まったお好みソースを発売しました。
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東京・足立区のスーパー、「ベニースーパー佐野店」では、コロナ禍でソースの品数が拡大。「ごま」のソースなど、8種類が並んでいました。
ベニースーパー本部 赤津友弥本部長
「お客さま自身の調理が非常に多く機会が増えていますので、ソースも売り上げが伸びている」
感染拡大前と比べ、ソースの売り上げは1割ほど伸びているといいます。
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ただ、街の人からはこんな声も…
60代女性
「揚げ物にかけたりするくらい。頻度は多くないかもしれない」
40代女性
「気づいたら(賞味期限)切れてるので、まとめて処分することが多いです」
ソースの味が単調で、使える料理の幅が狭く、“気がついたら賞味期限切れ”となり、余らせてしまう人も多いようです。
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そこで、「ブルドックソース」からは、“進化したソース”が新たに登場しています。
ブルドックソース・商品企画部 佐伯舞部長
「ソース嫌いの方も好きになるような、ソースの常識を覆す全く新しいソース」
ソースの使い道といえば、揚げ物が代表格ですが、新商品はステーキにも合う“甘さ控えめのソース”なんです。カツオなどのうま味とレモンなどの酸味が特徴だといいますが、ソースとは思えないほどスッキリした味わいです。
他にも、ギョーザなど様々な料理と相性がいいという“進化したソース”。新規顧客を獲得するため、あえて“ソース嫌い”をターゲットにした商品を開発したといいます。
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静岡のメーカーは…
鳥居食品 鳥居大資代表取締役社長
「小袋にいれたような形で作ったという。これがコロナ禍の新商品」
飲食店から、“ボトルだと不特定多数の人が触れる”との声があったことから、感染対策にもなる個別包装のソースを開発。家庭でも使い切りやすいと、売り上げが伸びたといいます。
また、トマトなどを使ったフルーティーな味わいの“完熟ソース”も人気に。オリーブオイルと混ぜれば、サラダ用のドレッシングとしても楽しめるということです。