「桜島の火砕流は発生せず」気象庁が訂正
気象庁は15日未明、鹿児島県の桜島で火砕流を伴うこれまでよりも規模が大きな噴火が発生したとして、「噴火速報」を発表しましたが、その後の現地調査を踏まえ、火砕流は発生していなかったと訂正しました。
25日午前1時9分ごろ、鹿児島県にある桜島の南岳山頂火口で爆発的な噴火が発生し、気象庁は、高温の火山ガスや軽石などが混ざる「火砕流」が、南西の方向に1800メートル以上、流れ下ったとして、噴火から約40分後に「噴火速報」を発表しました。
しかし、25日、気象庁が現地調査を行ったところ、火砕流の痕跡は認められず、火砕流と判断していた現象は、風下に流された噴煙の一部だったと訂正しました。
このため気象庁は、25日未明の噴火後に、「火口から2キロを超える居住地域に近い範囲」にまで拡大していた警戒範囲を、「火口から2キロ以内」に縮小しました。
気象庁は、今回の一連の対応について、「お騒がせしたことについてはお詫びしたい。今後とも監視能力の向上に努めていきたい」とコメントしています。